大学受験 勉強法
「大学受験の勉強法 -だから不合格になる8つの間違い-」は、多くの受験生がやってしまいがちな受験勉強の間違いをまとめたサイトです。第一志望合格を目指す受験生やご家族のお役に立てば幸いです。
目次
間違い1.偏差値にとらわれ過ぎる / 間違い2.教師の言うことを鵜呑みにし過ぎる / 間違い3.受験科目を平均的に勉強する / 間違い4.赤本を受験直前までやらない / 間違い5.文系に数学はいらない / 間違い6.模試は偏差値を確認するもの / 間違い7.受験直前は無理な勉強をしない / 間違い8.暗記には何度も繰り返すしかない
1.偏差値にとらわれ過ぎる
あくまでも偏差値は相対的な数値で、ひとつの目安でしかありません。志望大学に合格するには、その大学の受験生のなかで、合格ライン(=合格最低点)を超えることが求められるのです。
大学ごとに入試科目も出題傾向も出題形式(記述orマークシート)も異なるので、本来は志望大学の出題傾向を徹底的に分析して受験勉強を行わないと、無駄な勉強ばかりすることになるのです。
これが模試でA判定だった受験生が不合格になり、E判定だった生徒が逆転合格をする理由の一つになります。合格のためには、受験勉強に取り掛かる前に「第一志望の大学」を決めることです。
志望大学が決まり、入試科目が決まることで自ずと併願する大学も絞り込めます。このことで大幅に受験勉強の無駄を省く事ができるようになります。
2.教師の言うことを鵜呑みにし過ぎる
みなさんが普段授業を受けている高校や予備校の教師は、あくまでも「その科目を教えるプロ」であり「大学受験のプロ」ではありません。
大学受験のプロとは、志望大学の情報を収集し、受験生の現状を分析し、やるべきことを明確化し、受験勉強に専念できる環境をつくり、大学合格に導ける。そのような役割を果たせる人のことを言います。つまり、受験全体を俯瞰(ふかん)して合格のために必要な戦略をつくれる人ということです。
ですから、「特定の科目を教えるプロ」と「大学受験のプロ」は異なることを理解しなければなりません。往々にして、「特定の科目を教えるプロ」の立場では、自分の指導科目の実力がつくように多すぎる宿題をだしたり、本来は志望大学には不必要な分野まで学習させようとしてしまうものです。
大学受験は合計点で合否が決まることを忘れてはいけません。
3.受験科目を平均的に勉強する
志望大学が決まれば、受験科目が決まり、具体的な受験勉強の計画を立てることになります。
誰にでも受験科目には得意な科目と不得意な科目があります。それにも関わらず、勉強時間を各科目に平均的に割り振ってしまう人が多いのですが、これは相当に非効率です。
合否のカギは「いかにして合格最低点をクリアするか?」です。つまり受験科目の合計点が、合格最低点を超えさえすれば合格するのです。
ですから、大学受験の勉強で身につけるべきなのは、受験科目をまんべんなくできるようになることではなく、自分の得意・不得意を踏まえた上で「合格最低点の+5点程度」を高い確率でとれるようになる力なのです。
4.赤本を受験直前までやらない
志望校が決まっていても、なかなか赤本(過去問)をやらない受験生が非常に多いです。一般的にも赤本や受験勉強の区切りがついてからや、受験直前にまとめてやるものというイメージがあるようです。
しかし、これは大きな間違いです。実際には志望大学が決まったら、まずはじめにできるだけたくさんの年度の赤本を解くべきなのです。それによって「今の実力と志望大学とのギャップ」を客観的に分析できるようになり、「どの科目のどんな箇所が弱いのか?」「どんな部分は余裕があるのか?」などが明確になります。
合格のためには、常に現実を直視することが大切です。孫子の「敵を知り、己を知らば、百戦危うからず」の考え方は、大学受験にも重要なのです。
5.文系に数学はいらない
大学によっては社会か数学などのように、受験科目を選択できます。このときに文系の人は何も考えずに数学ではなく、世界史・日本史・地理などを選んでしまう傾向があります。
これは非常にもったいないのです。文系の学部学科では、社会よりも数学の方が問題が易しく点がとりやすい、つまり合格しやすい、ということがよくあります。
このように受験科目は感覚的に選んではいけません。受験勉強全体の戦略を考えた上で、自分に最も有利になる受験科目の選択をしなければいけません。
6.模試は偏差値を確認するもの
模試は受験して結果に一喜一憂するためのものではありません。
模試は河合塾・代々木ゼミナール・駿台・Z会・ベネッセなどが厳選された問題を集めて作成しています。そのような問題が凝縮されているので、模試の結果が返却されてらどう活用するかで大きな差がつくのです。
もちろん単純に見直すだけではありません。模試の結果をどのように活用するかで、受験本番の得点力に何倍もの差がついてしまうのです。
7.受験直前は無理な勉強をしない
大学受験では同じような実力をもった受験生が同じ試験を受けます。そして、たった1点が合否を分ける世界です。
そのため入試直前の時間の使い方で、合格もすれば不合格にもなるのです。今までの努力が、最後の詰めが甘いばかりに水の泡になってしまう受験生も現実にたくさんいるのです。
重要であるにも関わらず、受験直前の時間の使い方について、理論的に説明してくれる先生や本は少ないのが現実です。だからこそ、受験直前期はライバルに差をつけるチャンスでもあるのです。
8.暗記には何度も繰り返すしかない
「覚えることが多過ぎる・・・」ほとんどの大学受験生が感じていることです。
確かに大学受験では膨大な量の知識を暗記しなければなりません。しかし、何かを覚えようというときに『どうしたら、効率良く覚える事が出来るだろう?』などとは考えず、最初のページから機械的に覚える事を始めてしまう受験生ばかりです。
ここで、合否に明暗がハッキリと分かれます。“暗記のスキル”を理解し、実践する事で他の受験生に比べて大きなアドバンテージを持つことが出来るからです。受験の暗記は根性でやるのではなく、“要領”でやるものなのです